なるべく出費を抑えてミュージックカードを作ろう

Mar 26, 2025

前書き

やぁやぁやぁ。突然だが、この2つはあたしのシングル作品だ。この2つの共通点が何か判るかな?

こいつらはCDじゃあない。「ミュージックカード」である。カードの裏に一意のパスワードが書かれていて、ダウンロードサイトに行ってこれを入力すると、音楽をダウンロードできる。

実はこれ、同人クラブのような小規模な団体でも、出費を抑えて作る事ができるのだ。今回はそれについて解説していこう。

そもそもミュージックカードって何さ?

ミュージックカードは、フィジカルメディアとデジタルメディアの合いの子だ。ダウンロードや、オンライン上でのストリーミング配信で聴くという点ではデジタルメディアだし、アナログレコードやCDのように店頭で買うという点ではフィジカルメディアの特性を持っている。

一言で言えば、音楽をダウンロードするカード。但し配信サービスのように、予め入金したポイントを使って、好きな楽曲だけを買うものではない。一般的な商品券や電子マネーとは特性が異なる。

主なサービスとして、concaSONOCAエムカードが挙げられるが、Bandcampにも同等の機能がある。これを使うと、これらのサービスよりも安く作る事ができるのだ。

以下に比較を示す(料金は2025/03/26時点)。

サービス名称料金(100枚毎)コーデックファイルサイズ上限利用期限
concaコードオンリープラン:1,980円~
カードプラン:15,580円~
MP3/Waveform/AAC/AIFF/FLAC
ZIP圧縮でも納品可能
512MB~3.0GB
(容量により料金が変動)
最長3年まで設定可能
SONOCA紙製:14800円
プラ製:24,800円
納品:Waveform/MP3
ダウンロード:MP3
最大700MB3年
Hi-Res SONOCA上記料金に+8,000円納品:Waveform/MP3
ダウンロード:FLAC/MP3
最大3.0GB同上
エムカード紙製0.2mm厚:40,500円~Waveform/MP3/AIFFなど最大1GB未満
(別途課金で追加可能)
最長2年まで設定可能
再DL期限:最長180日まで設定可能
Bandcampコード生成:3米ドル
(日本円で500円弱)
初回200個は無料
納品:Waveform/AIFF/FLAC
ダウンロード:Waveform/AIFF/FLAC/ALAC/MP3/Ogg Vorbis/AAC
最大291MB/曲
アルバム全体の上限はない
期限はない
(参考)CD-DA業者により異なるが、生産量が多いと単価が下がるリニアPCM
44.1kHz/16bit
最大640~700MB物理的に再生できなくなるまで?

Bandcampはコード生成のみであるが、他のサービスよりも安く済むのだ。

必要なモノ

今回は非常にもう、ひじょーに簡易的なものを作るため、以下の材料があれば良い。

  • 自作の曲
  • パソコンか携帯
  • コンビニへ行く体力と移動手段

手順

1.アルバムを登録

通常のダウンロード販売と同様に、左上の「+add」から「album」を選んで、ファイルをアップロードし、アルバム名や曲名を登録する。

価格は正直言って、何円でもいい。コード交換時に追加で料金が発生する訳じゃあないし。

ダウンロード販売を並行して行なうなら、「Publish」のラジオボタンを「public」にする。そうでない場合は「private」にし、商品ページを非公開にする(コード交換に影響はない)。

ちなみにBandcampは24ビットPCMのアップロードにも対応している。つまりハイレゾ音源も販売できるのだ!

2.「Tools」ページでコードを生成

「Artist tools」内の「Track/album Codes」

※ページを開くにはBandcamp アーティストアカウントの登録が必要。上のリンクを押すと(登録したID).bandcamp.comに自動で転送される。

生成できるのは100個単位(初回200個は無料)。プルダウンメニューからアルバムの題名を探して選ぶ。※アルバムではなく楽曲毎でもコードを作れてしまうので要注意!

ただ、この記事を書いている時点で無料枠を使い切ってしまっているので、その場合は「Buy more」から買う。料金は100個で3米ドル(これを書いている時点で500円弱)から。

購入にはPayPalかクレカが使える。PayPalだと為替換算も自動でやってくれるのでオススメ。

3. コードの保存

登録したアルバムの右端に「Print」ボタンが表示されるので、それをクリックする。

すると設定ページが表示される。ここで印刷レイアウトや用紙の設定をする。

  • Column(行)はコードの行数を指定する。1~3行から選べる。
  • Artwork(画像)は「album art」(ジャケット)、「bio image」(アー写)、「none」(画像抜き)の3種類から選べる(A5判では強制的に画像抜き)。
  • Paper size(用紙サイズ)は初期設定が「US Letter」となっているが、A3~5も選べる。普及度と視認性の観点から、断然A4がオススメ。

設定後、「Print the codes」をクリックする。印刷ダイアログが開くので、この時点でPDFに保存する。

4.コンビニで印刷

カードである以上、多少の厚みはあった方が良かろう。今回はA4光沢紙へ印刷しよう。

3.での設定は「3列、ジャケット、A4判」にした。カード100枚分の印刷は、A4判で5枚に収まる。すると料金は以下の通りになる。

店舗A4光沢紙 白黒A4光沢紙 カラー
ローソン80円×5枚=400円120円×5枚=600円
ファミマ40円×5枚=200円80円×5枚=400円

※ごめんなさい、セブイレは見つけられませんでした…また見つかったら更新します…。

帰ったら、1枚毎にカードを切り分けよう。できたカードは自家通販やイベントで売ったり、CDなどに同梱したりできる。

後書き

ね、意外と簡単でしょ?CDじゃあないから焼く手間がないし、生産費用だって安い。

今回紹介したのは非常に簡易的なものだが、このダウンロードコード生成機能を用いて、もう少し高度なミュージックカードを作る事もできる。

今回はミュージックカードを安く作る方法を紹介した。もしお金がないけど自分の音楽を売りたいという方は是非、試して頂きたい。